この映画は、実際に1967年に起きたデトロイト12番街暴動の最中に起きた、アルジェ・モーテル事件に基づいている。 1967年7月23日。デトロイトでは、ベトナム戦争から帰還した黒人退役軍人を讃える式典が開催されていた。 1967年にデトロイトで起きた暴動。それは黒人に対する不当な逮捕への不満が一気に爆発して起こりました。その暴動の最中に起きたのがアルジェ・モーテル事件です。白人警官による暴力と殺人。絶対に忘れてはいけない出来事ですが、それは今も続いている悲しい出来事なのです。 街中が大騒乱となるなか、暴動の沈静化を目的に市中各地を見回る多くの警官や州兵が配置されていました。法廷モノの映画は好きですが、「正義」の名の元にほとんどの映画は胸がすくような結末を迎えます。実際に起こった事件に裏付けされ、公的な権力によって密室でのできごとを「有罪ありき」で進んでいく流れを見せつけています。なぜなら、幸いにも生き残った証人から得た「拷問」を再現してくれたのですから。差別問題は、半世紀たってもあの頃と全然変わっていないというために引き合いに出される事件なのです。暴動が広がるに従い、警察を狙い撃ちする狙撃者もいて、警戒していた矢先に建物の窓から聞こえた発砲音。カールはその時、何を思ったのか誰を狙うまでもなく手にしたピストルを発射します。白人女性2人含め、モーテルの一室に集まって遊んでいた若い黒人数名。しかし、それがスターターガンだとわかるのは、警察官による一連の殺傷と暴行が終わった後でした。カールがふと窓の外を見ると、市中警戒のために集まり出した多くの警察官が目に入ります。少なくとも、3人の黒人があのような死に方をした事件だったのに…です。窓に向けられた一斉射撃に、部屋のみんなが驚いたのはいうまでもありません。そして、今、メディアやアメリカ史の専門家が何も変わっていないことの例えで出すのがこのデトロイト暴動。モーテル周辺の警察や州兵は、音がした窓に向かって一斉反撃を始めたのです。今作を見る時、ひどい白人警官を引き受けた彼のインタビューが大変参考になります。しかし、彼のそのリアル感があってはじめてこの映画の凄さが伝わってきます。女性からは、みんなが部屋に集まっているので一緒に来ないかと誘われ合流することに。たまには映画でも…『映画の風道』編集WEBマガジン、暇つぶしからアンチエイジングまで!信頼されるべき警察官が、とんでもない悪行の張本人というのは、見ていて本当に辛いものです。今回の、ミネソタ州での黒人暴行死事件直後(6月9日)に、BBCが報じた記事があるので紹介しましょう。そこへ、市内の騒乱で公演が中止となった二人の黒人ミュージシャンが急きょ、避難してきます。さて、突入以降、映画の流れの中心となるのはこのフィリップ警官による拷問。市中の暴動騒ぎさえなければ、ありふれた若者の集まりだったかもしれません。部屋にいた無防備のメンバーを壁に張り付かせ、尋常じゃないやり方で銃のありかを聞きだすのです。デトロイト暴動が起こった発端は、警察が違法営業の酒場にガサ入れをしたことがきっかけ。単なる住民で、通りすがりに近い人間を「暴徒」の一言で片づけ認めさせようとするのです。警官ばかりの集団で、さんざん悪態の限りを尽くしたいわば「殺人犯!」(映画ではハッキリと描かれています)。おぞましい事件が「偶発」したのが、「アルジェ」というモーテルでした。酒場にいた黒人たちが連行される様子を周囲の住民が取り巻きます。黒人差別は、50年後の今も全然変わっていないと今作で訴えたのが2017年。この後味の悪さを見せつけることこそ、ビグロー監督の目的だったのでしょう。 映画「デトロイト」、 強烈な映画 でした。 その臨場感とリアリティに驚きつつ、「 実際には何があったのか 」に興味が湧いたので少しだけ調べてみました。 しかし、 日本では情報少ない ですね アルジェ・モーテル事件 。 1967年に起きたデトロイト暴動ってどういう事件だったんですかね?ロックバンドのKISSがデトロイトロックシティを演奏して盛り上がってたのは70年代じゃないかと思いますが…その頃はもうデトロイトは衰退していたのでしょうか? 結局、カールの死の責任を問われて逮捕されたものは誰もいませんでした。また、複数の生存者たちが、突入してきた警官たちが警告もなしにクローゼットや部屋のドアに銃弾を撃ち込み、その後で人がいるかどうかを確認していたことを目撃していました。このまま彼への尋問とか拷問が続いたらイヤすぎる…という気持ちになりましたが、幸いというかなんというか、この展開は映画ではそれ以上描かれることはありませんでした。実際にどのような状態だったのかは想像するしかないですが、最初のうちは混乱と、警官への反感で黙っている。後になって証言しても、今度は警官たちが信じない…というような展開は、あり得ることかもしれません。フレッド殺害に関してのペイリーの容疑は却下され、裁判が行われたのはオーガストのオーブリー殺害に関してのみでした。映画は、オーブリーやフレッドが銃を奪おうとしたというような事実はなかったという立場に立っています。セナックは証人として出廷し、オーガストまたはペイリーが銃を撃つのを見ていないと証言しました。生き残った人々たちが出廷して証言しましたが、現場の混乱や恐怖ゆえか、彼らの多くは被告人がモーテルにいたと確実に見分けることはできませんでした。銃声を聞いた者も少なく、また暴行や殺人の瞬間も目撃されてはいませんでした。この辺りの経緯は映画では短縮され、ロデリックも省略されていますが、概ね事実に沿って描かれています。事件の後、警官たちは若者たちの死をデトロイト警察に報告しませんでした。若者たちの死体はアルジェ・モーテルの警備員によって発見され、報告されることになります。これが、地上にいる警官たちからは窓にいるスナイパーに見えたわけですね。そこでの被告はペイリー、ディスミュークス、州兵のテッド・トーマスの3名でした。1970年1月になって、会場をミシガン州フリントに移して裁判が行われましたが、陪審員には今回も黒人はいませんでした。この3人は、映画ではまったく別のキャラクターに変えられています。ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、ジャック・レイナー、ベン・オトゥール、オースティン・エベール、アルジー・スミス、アンソニー・マッキー、ジェイコブ・ラティモア残りの被疑者たちは、その後カールがスターターピストルを撃ったことを証言したようです。ディスミュークスはリーダー格の若い警官に何もなかったことを報告しました。彼が、大声で叫び暴力を振るった張本人でした。映画では、クラウスの指示を受けたデメンスがそれを真に受けて、本当にオーブリーを射殺してしまう…という展開になっています。これは実際の出来事に基づく映画「デトロイト」と、実際にあった出来事との比較を行っている記事です。 デトロイト暴動は、それから3年後に起こった暴動事件でした。 今回紹介する映画 「デトロイト」 は、事件からちょうど50年が経過した2017年に公開、その中で描かれ訴えられたものは何だったのでしょう … アメリカ史上最も最悪で最大の黒歴史とも言われる1967年のデトロイト暴動。些細なことから始まった白人警官と黒人住民との衝突は、さらに国境警備隊や陸軍までも駆り出された事実上の内戦となりました。終息まで5日間。デトロイト暴動の最中に起こった不