女性恐怖症を克服したい光海が、「源氏の君が愛した女性14人の数だけ14股しろ」という香子に振り回されながらも、ヤンジャンならではのドキドキハーレム展開を繰り広げます。源氏物語のストーリーと現代のラブコメが重なりながら進行するので、原典を知っている方はかなり楽しめるでしょう。光源氏と葉月が千年の時を超えてシンクロしており、窓ガラスに映った葉月の影が光源氏だったりするシーンはミステリアス! 源氏物語部分の美麗な絵柄とストーリーが出色で、光源氏が運命の恋人・藤壺に出会うシーンは、特に優れた創作となっています。「これ1冊で源氏物語の全体が分かる!」という漫画です。特徴は絵柄がかわいいこと。特に女性キャラは、時代考証をちょっと無視して、かわいいリボンやヘアアクセをつけています。キャラ紹介のページもあり、「平安時代を描いた漫画はどのキャラも同じ顔に見えてしまう……」と苦手意識のある方でも大丈夫。本作は、生田斗真さんの光源氏、中谷美紀さんの紫式部、東山紀之さんの藤原道長で話題となった2011年の映画「源氏物語 千年の謎」のコミカライズで、繊細で優美な絵柄が魅力的なファンタジー系の源氏物語です。源氏物語全54帖のうち、本作が扱っているのは第1帖(桐壺)から第10帖(賢木)まで。光源氏最愛の妻・紫の上をはじめ、空蝉や末摘花など、有名な女性キャラが省かれていることが特徴です。そのため、運命の恋人・藤壺との関係が明瞭になり、光源氏の内面が細やかに描かれています。「源氏物語」が日本史上に初めて現れるのは、1008年11月1日。それから1000年以上、日本人は絵巻物や草紙、浮世絵などで源氏物語を学んだり、パロディ化して楽しんだりしてきました。今回ご紹介した漫画も、後世になって「源氏物語の資料」として博物館入りするかもしれませんね。ストーリーの流れを重んじて、エピソードの順番を入れ替えていることも特徴です。原典では光源氏が運命の人・藤壺と不義の逢瀬を持ってから、藤壺の姪・紫を引き取ることになっていますが、本作では紫と出会った時点で引き取りまで話をまとめています。物語の後半の宇治十帖で、薫が大君・中の君という姉妹と三角関係になる時も、妹の中の君は登場時から既婚者、とはしょっています。原典に詳しい読者には気になる点が多いかもしれませんが、初めて読む方には明瞭で読みやすいでしょう。ラストは、薫とヒロイン・浮舟の動きが原典と大きく異なり、浮舟の強さを強調する創作シーンが加えられているので、浮舟ファンの方は注目です。イケメン高校生の葉月は、めちゃくちゃモテるくせに女性に冷たいゴーマン男。それがある日、舟(しゅう)という転校生にひと目ぼれします。しかし葉月にはどうしても隠したい秘密がありました。それは女性に触れると震えてしまうという体質で……! いかにも大和和紀先生の作品らしい、愛と夢のあふれる作風です。光源氏と紫の上の絆の強さは特に感動的! 誰かを絶対的に悪役扱いしたり不幸にしたりということがなく、悲劇でもどこかに救いを設けていて、読後は前向きな気持ちになれます。全体的に落ち着いた雅やかな雰囲気ですが、末摘花などのお笑いネタのところでは確実に笑わせてくれます。その他、系図で登場人物の相互関係を分かりやすくしたり、官位表を載せて光源氏が出世していく様子を一目瞭然にしたりしています。また、当時の風俗や考え方についてもコンパクトな説明があります。イケメンな光源氏じゃなきゃヤダ! という方もいるかもしれませんが、光源氏の一族が栗頭、藤原氏が豆頭なので、氏族間の対立や不義の父子関係が明瞭になっています。本作ならではの創作は、本文が存在しない「幻」巻の表現や、三角関係に陥った薫と匂宮が対決するシーン、ラスト「夢浮橋」巻の終わり方など。特に「幻」巻の描き方は秀逸です。源氏物語を気軽に楽しく理解できる1冊ですよ。多くの読者が「この作品で源氏物語を好きになった」と語る、少女漫画の傑作です。外国語にも翻訳されており、漫画版源氏物語の金字塔です。分かりやすさが特徴の漫画でありながら、情趣あるシーンにコマを割き、しっとりとした味を出しているところもポイント。また、女君が男をポカスカ殴るなど、ギャグテイストもありつつ、ジンとくるラブコメとしても楽しめます。日本が世界に誇る文学作品『源氏物語』。多くの国で文学がまだ民話や伝説レベルだった時代に、4世代500人超が登場する源氏物語は極めて先進的でした。「世界最古の近代小説」としてワールドワイドに知られ、漫画化された作品も数知れません。特徴は、分かりやすさを重視して、キャラの気持ちをナレーションやセリフで明快に説明していること。当時のしきたりや風俗についても、脚注や挿入コマでの説明があります。短い表現でまとめられているので、短時間で大まかな筋を知りたい! という読者や、少女漫画的なキラキラした絵柄に抵抗がある方におすすめです。一番の創作ポイントは、第1帖と第2帖の間に、「輝日宮(かがやくひのみや)」巻を設け、光源氏と運命の恋人・藤壺の初めての逢瀬などがこの巻で描かれていた、としている点。現在の源氏物語に「輝日宮」という巻はありませんが、この創作によってストーリーが理解しやすくなっています。大和先生の『あさきゆめみし』が巻を重ねるにつれ、原典に忠実になっていくのに対し、本作は一貫して創作シーンを多用しています。ストーリーの流れはほぼ原典どおりですが、名無しのキャラに名前をつけたり、光源氏に馬を駆らせたりと、独創的な脚色が施され、話が分かりやすく、かつ見映え良くなっています。その脚色が荒唐無稽ではなく、研究と熟考に基づいているところが見事です。一番の独創は、源氏物語の作者・紫式部が生きる現実の平安世界と、光源氏が活躍する物語内の世界を、パラレルワールド的に重ねた点。紫式部が、雇い主であり平安朝最大の権力者であった藤原道長と男女の関係にあったという説を採用し、その恋が源氏物語の源泉になったとしています。道長の時代の歴史的事実が描かれているので、平安ファン、歴史好きな方も楽しめます。現実と物語内の世界、そのどちらも夢幻のような気がしてくるのは、淡い色づかいと線の細い絵柄がなせる技。情事も怨念もドロドロせず、品の良い清涼感があります。全2巻ですっきりまとまるストーリーも見事。源氏物語に詳しくない方は、二つの世界の境界がやや見分けにくいかもしれませんが、きれいな歴史漫画が好きな方におすすめです。原典よりもキャラの性格をはっきりさせ、恋の始めと終わりに創作シーンを加えているのも本作の特徴。各エピソードにメリハリがつき、筋を追いやすくなっています。光源氏が恋をする動機を、運命の恋人・藤壺への失恋だけにしぼっている点も、現代の読者には分かりやすいでしょう。ちなみに、大和作品にしてはベッドシーン(寝床場面?)が多いですが、これも創作で、各シーンから先生の解釈が感じ取れます。本作の大きな特徴は、源氏物語のほぼ全部を原典に沿って作品化したストーリー漫画であるという点。源氏物語の漫画は、たいていが原典の一部、または短縮版であり、本作ほど細部まで描いている作品は他にありません。また、巻が進むほど、衣装や儀式、風俗の描写が正確かつ麗しいものになり、往時の国宝源氏物語絵巻を見ているかのような華やかさがあります。この「完全版」では、雑誌掲載当時のカラーページが完全再現されていますので、そちらもぜひご堪能あれ。本作では「幻」巻までが漫画で描かれており、その後の「宇治十帖」については、巻末のコラムであらすじが説明されています。源氏物語の入門用として「源氏物語の全体像を知りたい」という方におすすめです。最後にご紹介する本作は、現在『ヤングジャンプ』で連載中。超・変化球な源氏物語漫画としておすすめします。美しさや雅やかさを重視する作品が多い中、ストーリーを伝えることに集中した源氏漫画で、1冊で源氏物語のあらすじをつかむことができます。絶世の美男子・光源氏が、2頭身の栗頭になっている!? Amazonで板野 博行の源氏物語を7日で制覇する―この1冊で受験古文は完全クリア!。アマゾンならポイント還元本が多数。板野 博行作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また源氏物語を7日で制覇する―この1冊で受験古文は完全クリア!もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 女性恐怖症を克服したい光海が、「源氏の君が愛した女性14人の数だけ14股しろ」という香子に振り回されながらも、ヤンジャンならではのドキドキハーレム展開を繰り広げます。源氏物語のストーリーと現代のラブコメが重なりながら進行するので、原典を知っている方はかなり楽しめるでしょう。光源氏と葉月が千年の時を超えてシンクロしており、窓ガラスに映った葉月の影が光源氏だったりするシーンはミステリアス! 源氏物語部分の美麗な絵柄とストーリーが出色で、光源氏が運命の恋人・藤壺に出会うシーンは、特に優れた創作となっています。「これ1冊で源氏物語の全体が分かる!」という漫画です。特徴は絵柄がかわいいこと。特に女性キャラは、時代考証をちょっと無視して、かわいいリボンやヘアアクセをつけています。キャラ紹介のページもあり、「平安時代を描いた漫画はどのキャラも同じ顔に見えてしまう……」と苦手意識のある方でも大丈夫。本作は、生田斗真さんの光源氏、中谷美紀さんの紫式部、東山紀之さんの藤原道長で話題となった2011年の映画「源氏物語 千年の謎」のコミカライズで、繊細で優美な絵柄が魅力的なファンタジー系の源氏物語です。源氏物語全54帖のうち、本作が扱っているのは第1帖(桐壺)から第10帖(賢木)まで。光源氏最愛の妻・紫の上をはじめ、空蝉や末摘花など、有名な女性キャラが省かれていることが特徴です。そのため、運命の恋人・藤壺との関係が明瞭になり、光源氏の内面が細やかに描かれています。「源氏物語」が日本史上に初めて現れるのは、1008年11月1日。それから1000年以上、日本人は絵巻物や草紙、浮世絵などで源氏物語を学んだり、パロディ化して楽しんだりしてきました。今回ご紹介した漫画も、後世になって「源氏物語の資料」として博物館入りするかもしれませんね。ストーリーの流れを重んじて、エピソードの順番を入れ替えていることも特徴です。原典では光源氏が運命の人・藤壺と不義の逢瀬を持ってから、藤壺の姪・紫を引き取ることになっていますが、本作では紫と出会った時点で引き取りまで話をまとめています。物語の後半の宇治十帖で、薫が大君・中の君という姉妹と三角関係になる時も、妹の中の君は登場時から既婚者、とはしょっています。原典に詳しい読者には気になる点が多いかもしれませんが、初めて読む方には明瞭で読みやすいでしょう。ラストは、薫とヒロイン・浮舟の動きが原典と大きく異なり、浮舟の強さを強調する創作シーンが加えられているので、浮舟ファンの方は注目です。イケメン高校生の葉月は、めちゃくちゃモテるくせに女性に冷たいゴーマン男。それがある日、舟(しゅう)という転校生にひと目ぼれします。しかし葉月にはどうしても隠したい秘密がありました。それは女性に触れると震えてしまうという体質で……!
試験によくでる『あさきゆめみし』~受験必勝! 名作マンガで『源氏物語』徹底読解~(――)(大和和紀,伊藤義司,実用,講談社,電子書籍)- ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大するこ… 「源氏物語」「徒然草」「枕草子」という.